攻殻機動隊S.A.C.シリーズの登場人物(こうかくきどうたいS.A.Cシリーズのとうじょうじんぶつ)はアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(以下:2nd GIG)、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(以下:S.S.S.)の三作品の登場人物を記述する。
公安9課[]
課員[]
- 草薙素子(くさなぎ もとこ)
- 声 - 田中敦子
- 主人公。9課の実質的なリーダーで、課員からは「少佐」と呼ばれる。
詳細は草薙素子を参照
- 荒巻大輔(あらまき だいすけ)
- 声 - 阪脩
- 9課の課長。
詳細は荒巻大輔を参照
- バトー
- 声 - 大塚明夫
- 元陸上自衛軍レンジャー4課所属のサイボーグ(義体化した人間)。
詳細はバトーを参照
- トグサ
- 声 - 山寺宏一
- 元警視庁捜査一課特務班の刑事。『S.S.S.』以前は、電脳化以外は生身。所帯持ち。
詳細はトグサを参照
- イシカワ
- 声 - 仲野裕
- 主にネットでの情報収集を担当している電脳戦のエキスパート。素子との付き合いは9課メンバー中で最も長く、彼女を「戦闘の天才」と評価している(「メスゴリラ」と呼んだ[1]こともある)。元軍属。課員から「ご老体」と呼ばれたり、自分のことを「老体」と呼んでいるため、おそらく9課の中では比較的高齢である。副業で、この時代では老人の娯楽とされているパチンコ店を経営している。身長180cm。『タチコマな日々』で髭が付け髭らしいというエピソードが紹介されている。
- サイトー
- 声 - 大川透
- 狙撃のプロフェッショナルで、第四次非核大戦時は傭兵として活動していた。身長172cm。
- 左眼は「鷹の眼」と呼ばれる義眼となっている。狙撃時には人工衛星とリンクして狙撃のための様々な情報を得ることができる。義体化部位は左眼の他は左腕のみで、9課の中ではトグサに次いで少ない。
- 9課所属以前はメキシコ暫定政権を味方する義勇軍「赤いビアンコ」で傭兵をしており、2020年夏に素子との戦いに敗れた後、その能力を見込んだ素子にスカウトされたことが『2nd GIG』で語られている。但し、本当であることは示唆されているものの後に本人が「全部作り話だよ」と言っている為本当かどうかは不明[1]。
- 『S.S.S.』では、当初は傀儡廻(くぐつまわし)の捜査に参加しておらず、アフリカでの別の活動を終えた後に合流。元々トグサに次いで義体化率が低かったが、アフリカの環境に備えて心肺機能を義体化により強化している。
- ポーカーの腕はかなりのもので、『攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER』(以下:1.5)では対戦相手から「もう9課員とは遊ばない」と言われ、『2nd GIG』でも最後にストレートフラッシュを出し勝ち抜けている。
- ボーマ
- 声 - 山口太郎
- スキンヘッドが特徴的な義眼の大男。その外見とは裏腹に電脳戦を得意とし、イシカワと共にネットでの情報収集に従事する。ダイブルームの外ではパズと組んで行動することが多い。軍に所属していた時「爆弾を仕掛けるのが専門」[2]であったため爆発物に詳しい。身長200cm。
- 『2nd GIG』にて「個別の11人」ウィルスに感染、発症しかかったことから、少なくとも義体化した時点では童貞だったと思われる。
- 原作『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(以下:攻殻1)では、前半でイシカワと共に車で犯罪者を追跡していた[3]。
- 『攻殻1.5』でも1話しか登場せず、プロトと組んで情報整理を行っていた。
- パズ
- 声 - 小野塚貴志
- オールラウンダー。クールで無口な愛煙家。聞き込みや内偵調査が得意分野だが、ネットでの情報収集も行なう。時には前衛も担当する。ナイフを用いた格闘術が得意である。義体化率は高い。かなりの女好きで「同じ女とは2度寝ない主義」を貫く。後にこの主義が原因で『2nd GIG』にて殺人事件に巻き込まれ、地元警察からは事件の犯人だと疑われた[4]。身長177cm。
- 原作の『攻殻1』ではそれらしき人物が僅か数コマしか登場せず、『1.5』には登場しない。『S.A.C.』シリーズにおいて大幅にキャラクター性が肉付けされた。
- アズマ
- 声 - 尾形雅宏
- 『1.5』にて初登場。アニメでは『2nd GIG』から登場し、他に『イノセンス』にも登場する。『1.5』ではよくトグサと組んでおり、本人曰く麻薬犬より確かな鼻を持っているそうである。『2nd GIG』第16話「そこにいること」では、任務の個別主義者の内偵を「動きがないのでつまらない」と言い、それを聞いたトグサから叱られる。
- 『S.S.S.』では冒頭の新浜空港でコンビを組んでトグサをサポートしている。
- 矢野(やの)
- 声 - 望月健一
- 『攻殻1』と『2nd GIG』に登場。『攻殻1』ではコイル・クラスノフの尾行中に、『2nd GIG』では長崎の出島での戦闘で、それぞれ殉職。『攻殻1』ではかつてバトーが担当した訓練生で、肉親としては弟が1人いる。
- プロト
- 声 - 杉山大
- 『1.5』にて初登場。アニメでは『2nd GIG』から登場する。バイオロイドのプロトタイプであり、見た目や動作は従来のアンドロイド以上に人間臭いようである。なお、トグサは彼のことを人間だと思っており、『2nd GIG』24話で攻性防壁に接触して彼の顔から白い液体(現時点で用途不明だが、アンドロイドの体液とほぼ同じような描写)が出た時点で、初めて人間でないことに気付いた。『2nd GIG』ではタチコマの整備や、荒巻が自動車で移動する際の運転手等を担当していた。バイオロイドなので、攻性防壁に接触してもダメージは受けるが「部品交換で修理」できるため死亡することはない。
- 鑑識
- 『S.A.C.』シリーズに4人登場している。課員からは「赤服」と呼ばれている。鑑識といっても、情報解析のサポートやタチコマのメンテナンスなど、その活動は多岐にわたる。特に『2nd GIG』での働きには9課メンバーも舌を巻いた。ちなみに4人の名前(コードネーム)はある野球チームの強打者・外野手・巧打者・外国人選手から付けられている。
- オペレーター
- 声 - 大野エリ
- 『S.A.C.』シリーズに登場するガイノイド。茶色い髪をポニーテールにまとめている。オペレーターの他、配備されているティルトローター機等の操縦や、様々な雑務もこなす。思考の柔軟性においては個体化の進んだタチコマと比べると劣っており、『S.A.C.』ではタチコマの出した問いが原因で1体がフリーズした。
- 『攻殻1』『1.5』『劇場版』(声 - 林田篤子)にも同様のガイノイドが登場する。原作では髪形はアニメと同じながら髪の色が茶や青とまちまちで、赤い人工血液が流れており、人間臭い表情や言動を見せている。劇場版では言動がより機械的で、キーボード入力を迅速にできるよう手首から先が多肢に分かれている[5]。
9課装備の多脚戦車[]
「多脚戦車」を参照
- タチコマ
- 声 - 玉川紗己子
- 公安9課の主力となる多脚戦車で、9体が配備されている。人工ニューロチップを用いた人工知能で、各自個性的な性格を持つようになる。
- ウチコマ
- 声 - 玉川紗己子
- 『2nd GIG』の最終回及び『S.S.S.』に登場。タチコマに比べると非常に機械的。
課員の関係者[]
- 素子の女友達
- 看護師の、包田那珠美(くるたなすみ、通称くるたん。声 - 住友優子)とランちゃん(声 - 伊藤亜矢子)。
- トグサの家族
- 妻(声 - 玉川紗己子)と娘(声 - かないみか (2nd GIG) 、山内菜々 (S.S.S.) )がいる。トグサは彼女らに民間の警備会社「新浜警備保障」に勤めていることにしていたが、『S.S.S.』では真実を打ち明けている。
- 荒巻洋輔 (あらまき ようすけ)
- 声 - 阪脩
- 出島の茶屋にてクゼの話を聞いていた[6]、髪型が違うだけの荒巻大輔そっくりな老人。また、出島にミサイルが打ち込まれた後、船に難民を誘導し避難させていた (2nd GIG) 。その行動から正義感に溢れる人物のようである。TV放送版では説明も無く詳細は不明だが、『S.A.C.』で荒巻が語った、大戦時に生き別れた双子の兄である。本人曰く「若い頃に人への興味から野に下った人間」[6]。左腕を義体化している。第16話「そこにいること / ANOTHER CHANCE」では、路地裏で数人に話しかけられているクゼを、遠くから見ているシーンが描かれている。
内閣[]
- 総理大臣
- 声 - 金子由之
- 『S.A.C.』にのみ登場する、実質的な公安9課のトップ。
- 茅葺よう子(かやぶき ようこ)
- 声 - 榊原良子
- 『2nd GIG』での新内閣発足以降、実質的な公安9課のトップ。日本憲政史上初の女性首相。親米ではないが親中でもなく、米中EUそれぞれと等しく距離を保って日本独自の外交政策をとろうとする単独国連協調路線を掲げる。保守派。米帝の経済的疲弊が限界に達している今こそ、放射能除去技術を以て米帝の軍事力に屈することなく日本主導で日米安保を再締結したいと考えている。国民に重税を強いてきた難民政策の転換を企図し、またその政治的手腕も確かなものである。公安9課の他に航空自衛軍にも直轄の特殊部隊を持っている。
- 劇中では彼女の名前は明かされず(登場人物は「茅葺総理」または「茅葺」などとしか呼んでいないため)エンドロールにも「茅葺」としか表記されていないが、DVDに収録されている特典映像の対談で初めて「茅葺よう子」と紹介された。なお、『2nd GIG』第5話の劇中で招慰難民が燃やしている彼女の選挙ポスターらしきものに「日本ルネッサンス」というコピーと共にフルネームの記載がある。『S.S.S.』でも現職の総理大臣として登場。工作員の連続自殺事件に関与していると思われるシアク共和国の元指導者カ・ルマの事情聴取を荒巻が求めた際には、「幽閉状態にある彼が行ったと考えにくい」と言って許可しなかった。ただし「やるならバレないようにしろ」とも取れる意味深長な発言だったため、荒巻は部下をカ・ルマの幽閉先に潜入させた。
- 高倉(たかくら)
- 声 - 武藤与志則
- 茅葺内閣の官房長官であり、内閣情報庁のトップ。親米派にして新保守(軍事力重視、強硬な外交)派。米帝の軍事力に頼る外交(米帝盲信主義)を捨て切れない軍産複合の最古参。大戦の終結で価値のなくなった放射能除去技術を、米帝と再び組むことで新たな抑止力とし、その商品価値を上げようとしている(米帝が核を使えば、日本は除去技術を売ることができる)。それで特需になる上に、米帝の核の傘によって防衛費を割かずして軍備拡張の課題も達成できる。難民問題については、難民の核自爆に偽装した出島への核攻撃によって難民を抹殺することで解決しようとしている。そのためには米帝にイニシアティブを与えてでも新日米安保の締結を急ぎたいと考えている。茅葺総理の方針と正反対であるために彼女を更迭しようと画策する。NSAの衛星を借用できるほど、米帝との繋がりは太いようだ。
- 内務大臣
- 声 - 秋元羊介
- 公安9課は内務省直属であるため、肩書き上では内務大臣が公安9課のトップである。荒巻に直接指示を下すこともあるが、荒巻は彼を「良くも悪くも、ただの民衆の代表に過ぎん」と評している。『2nd GIG』では『S.A.C.』での疑獄を受けて新政権が発足した後も内務大臣だけは続投しており、素子は「どこからも脅威と思われていない証拠」[7]としている。
自衛軍[]
- 久保田(くぼた)
- 声 - 鈴木泰明
- 陸上自衛軍情報部の部長。正式には「自衛軍統合幕僚会議情報本部長」[8]。荒巻の陸自時代からの友人で、軍がらみの事件は荒巻によく解決を頼みに来る。荒巻とは違い、出世願望を捨て切れていない。
- 辻崎英雄(つじさき ひでお)
- 声 - 小林勝也
- 故人。元・陸自調査部部長、一等陸佐。荒巻の陸自時代の友人。殿田大佐の教えを受けており、荒巻、久保田と合わせて「殿田塾三羽烏」と呼ばれていた。また新人の教育を熱心に行い、多大な人望を集めていた。沖縄への核投下により妻リツコを失う。その後、電脳硬化症を発症し死去。長女サオリ、長男ユウの2人の子供がいる。
- 殿田(とのだ)
- 声 - たてかべ和也
- 『S.S.S.』に登場した元自衛軍情報部大佐。荒巻や久保田の恩師でもある。汚職問題で失脚し、現在は病床にあり、以前から趣味で所有していた3体のガイノイドに介護させている。汚職問題に関しては原作1巻「ROBOT LONDO」でのエピソードが元ネタ。また『S.A.C.』で「殿田大佐の件は残念だった」と久保田が発言したのもこのこと。
米帝CIAスパイ[]
- ワタナベ・タナカ、サトウ・スズキ
- 声 - 小形満(ワタナベ)、後藤敦(サトウ)
- 『S.A.C.』第10話「密林航路にうってつけの日 / JUNGLE CRUISE」に登場する米帝CIAの諜報員。外国人から見たステレオタイプな日本人像を誇張したような言動を見せる。
- ゲリラ戦における心理戦で、「サンセット計画」と呼ばれる非公式なミッションの存在が漏洩することを防ぐために来日。ミッションに関り精神を病んだ連続殺人鬼を捕獲する名目で9課に接触した。任務に対して道義的な葛藤を全く見せない人物達である。
- 『2nd GIG』 最終話にて再び米帝の工作員として登場する。
『S.A.C.』に登場[]
笑い男事件の関係者[]
- 笑い男
- 声 - 山寺宏一
- アーネスト瀬良野を誘拐した青年。誘拐事件を皮切りに笑い男と名乗り、企業脅迫などのサイバーテロ犯罪を起こしたとされているが、青年本人は笑い男とは一度も名乗っておらず、サイバーテロ犯罪も、青年によるアーネスト瀬良野誘拐を巧みに利用して笑い男という虚像を作り上げ、企業脅迫により大金を稼いだ他者によるものである。
詳細は笑い男 (攻殻機動隊)を参照
- アーネスト・瀬良野(あーねすと せらの)
- 声 - 中嶋聡彦
- セラノゲノミクス社の社長。医療用マイクロマシンの開発・販売を行っている。ある事情により2030年現在は自宅に軟禁状態にある。最終話、アオイとの約束を果たせず、暗殺される。
- 今来栖尚(いまくるす ひさし)
- 声 - 品川徹
- 厚生労働省所管、中央薬事審議会理事長。軍医出身で、電脳硬化症の権威。村井ワクチンを不認可にした張本人だが、実は末期の電脳硬化症であったため、自ら村井ワクチンを使用していた。サノーに射殺される。
- 薬島薫(やくしま かおる)
- 連合与党の幹事長を務める政治家で「笑い男事件」発生当時の厚生大臣。電脳技術の管轄を通商産業省から厚生省に移し、現在の地位を築いた厚生族。元海上幕僚長で、軍を退役し政界入りした後も海上自衛軍との間に太いパイプを持つ。
- 様々な後ろ盾を持っており、「薬島政権」と揶揄されるほど現政権に強い影響力を持っている。
- 村井千歳(むらい ちとせ)
- 故人(享年68)。医学博士で電脳硬化症に効果があるとされる村井ワクチンの開発者。ワクチン療法を最後まで夢見ながら2021年2月、無念の死を遂げた。
- 新見(にいみ)
- 声 - 三木敏彦
- 厚生労働省麻薬取締局局長。今来栖尚とは親交がある。
- 安岡ゲイル(やすおか げいる)
- 声 - 立川三貴
- 厚生労働省麻薬取締局麻薬対策課の凶悪犯罪専門に当たる麻薬取締強制介入班(通称:マトリ)の班長。同性愛者。
- サノー
- 声 - 折笠愛
- 麻薬取締強制介入班の一員。今来栖を射殺した張本人で、義体医師に扮して素子の命を狙った人物。
- 深見(ふかみ)
- 声 - 家中宏
- トグサの刑事時代の同僚で、笑い男事件特別捜査本部に所属。トグサが「視聴覚デバイス(インターセプター)不正使用事件」を解くヒントを与えるが、驚くべき裏の顔が最終話にて明らかになる。
- 山口(やまぐち)
- 声 - 木下浩之
- 新浜県警「笑い男事件」特別捜査本部の刑事。トグサとは警視庁時代同期だった。インターセプター不正使用の真実に気付き、トグサに連絡するも、直後に不審な事故死を遂げる。
- 丹生邦彦(にぶ くにひこ)
- 声 - 藤本譲
- 新浜県警刑事課長。「笑い男事件」特別捜査本部主任長。51歳。インターセプターの不正使用を行ったとして表向きには懲戒免職処分を受けた。
- 大堂(だいどう)
- 声 - 加門良
- 警視庁総監で「笑い男事件」発生当時の特別捜査本部部長。インターセプター不正使用やセラノゲノミクス社との癒着が浮上し、笑い男から暗殺をほのめかす予告(荒巻はこれを警察による自作自演と推理している)を受ける。その後予告の影響を受けた多数の模倣者に命を狙われた。公安9課の活躍により難を逃れる。
- ナナオ・A
- 声 - 成田剣
- 「笑い男事件」の最重要参考人。大学時代に人類解放戦線、通称「緑の党」に入党し、闘争に参加した結果、逮捕された前歴を持つ。その後はエージェントプログラマーとしてセラノゲノミクス社に入社。しかし、武力闘争を行ってきた前歴が露呈、解雇された。
- 何者かに笑い男を演じるように命じられ自ら楽しんで演じていたが、公安9課が駆け付ける直前に口封じに殺された。
- 楠(くすのき)
- 声 - 中田譲治
- 「笑い男事件」の黒幕の検挙を任された検察の検事。
- 『2nd GIG』第10話「イカレルオトコ / TRIAL」にも登場する。
その他の登場人物[]
- 外務大臣
- 声 - 堀部隆一
- 第1話「公安9課 / SECTION-9」に登場。新浜市内の料亭で、暴走した芸者ガイノイドに拘束されるが突入した9課に保護される。芸者ロボットと体を入れ換えて遊ぶ趣味がある。『2nd GIG』の時点では退職しており、『2nd GIG』第3話「土曜の夜と日曜の朝 / CASH EYE」で田所ツトムの開いたパーティーには、芸者風のガイノイドを伴って登場。それを見たサイトーに「懲りないな」と呆れられる。
- 加護タケシ(かご たけし)
- 第2話「暴走の証明 / TEATATION」に登場する大手重機メーカー剣菱重工の新型多脚戦車設計士。生まれつき病弱だったが、両親の宗教上の理由から義体化も電脳化も許されず、死後に脳を戦車に搭載してほしいという遺言を残し死亡。享年28。
- 大場トシオ(おおば としお)
- 声 - 三木眞一郎
- 加護の同僚。戦車の設計者。加護と同じく病弱だったが義体化することによって生き延びた過去を持っており、彼の唯一の理解者。彼の遺言を実施し、これが騒動のきっかけとなる。
- マーシャル・マクラクラン
- 声 - 松田洋治
- カナダ大使の息子。年齢26歳。名前の由来はマーシャル・マクルーハンから。
- ジェリを溺愛し、ジェリ以外の同タイプのロボットが暴走するようにコンピューターウイルスを仕掛けた。
- ジェリ
- 声 - 田中由美子
- 第3話「ささやかな反乱 / ANDROID AND I」に登場するジェネシス・アンドロス社製の女性型愛玩ロボット。正式名称はGA07-JLK。命令されたことしか実行出来ない古いタイプのロボットだが、マクラクランが逮捕される直前に命令を無視しマクラクランを自ら羽交い絞めにした。なぜこの行動に移ったのは最後まで謎で、トグサが帰宅した時に妻が見ていた映画のラストシーンで更に謎に輪をかけ、この話が終了する。
- ベロニモ
- 義体化している巨漢だが臆病なバーのマスター。素子と繋がりがある。
- マルセロ・ジャーティ
- 南米の麻薬王。ジェノマ人民主革命の主導者であり、現軍事顧問。伝説の英雄とされる。
- 権藤金吉(ごんどう かねきち)
- 声 - 斎藤志郎
- 巧輪会新浜支部の幹部。日本国内の電脳麻薬を手がける大元締め。生身。
- 岩崎(いわさき)
- 声 - 石井康嗣
- 第8話「恵まれし者たち / MISSING HEARTS」に登場するメディテック社(医療用臓器の量産企業)の社長。ニール・R・ジョーンズの小説『ジェイムスン教授シリーズ』の主人公に似た、正六面体に4本の脚と2本の手が付いた義体(ジェイムスン型義体)を使用している。『タチコマな日々』にもジェイムスン社長という名前で度々登場する。妙な関西弁を喋り、ジェシカという妻とジェニーという娘がいる(形はジェイムスン型)。攻殻1にも同型の人物が登場する。
- コキタ・トモアキ
- 臓器の密売を主導していた医学生。新浜医科歯科大学医学部ナノ造製学科の研修生。生身。
- ネットマスター・オンバ
- 声 - 入野自由
- 笑い男フリークが集うチャットルーム「LAUGHINGMAN ROOM」の主催者。後述のオンバとは同一人物。中年男性のアバターを利用している。
- カナビ
- 声 - 氷上恭子
- チャットルーム「LAUGHINGMAN ROOM」の参加者。議論の進行役。委員長という愛称で呼ばれる。
- ベビー・ルース
- 声 - 山寺宏一
- LAUGHINGMAN ROOMの参加者。肥満体系のアバターでおどおどとした態度を取るが、参加者内では一番の分析力を持つ。実力のあるハッカー。
- J・D
- 声 - 岩永哲哉
- LAUGHINGMAN ROOMの参加者。笑い男の熱狂的フリーク。「あるソース」が口癖。
- ぐるぐる
- 声 - 一条和矢
- LAUGHINGMAN ROOMの参加者。ホスト風の青年。
- クロマ
- 声 - 田中敦子
- 草薙がLAUGHINGMAN ROOMに潜入捜査する際に用いたアバター。クロマの名前は攻殻1.5で草薙が偽名で使用、攻殻2で荒巻素子がデコットに使用していることから、草薙やその同位体が使用する偽名の1つとなっている。
- マルコ・アモレッティ (Marco Amoretti)
- 声 - 郷里大輔
- 元米帝海軍軍曹。サンセット計画に参加した結果、精神を病んでしまう。
- アオイ
- 声 - 山寺宏一
- 授産施設の少年。車椅子に、常に左利き用キャッチャーミットとボールを持っている。非常に物静か。
- ちなみに団長という名称はJ.D.サリンジャーの「笑い男」のコマンチ団の団長に由来している。
- 黒羽(くろは)
- 声 - 高山みなみ
- 授産施設の少年。
- 名前の由来はJ.D.サリンジャーの「笑い男」の登場人物、ブラック・ウィングから。
- オンバ
- 声 - 入野自由
- 授産施設の少年。お調子者な性格で、「○○するどい!」が決めゼリフ。
- 名前の由来はJ.D.サリンジャーの「笑い男」の登場人物、オンバから。
- ホング
- 授産施設の青年。寡黙な巨漢。
- 名前の由来はJ.D.サリンジャーの「笑い男」の登場人物、ホングから。
- 絵描の少女
- 声 - 仙台エリ
- 授産施設の少女。
- 元ネタはJ.D.サリンジャーの「笑い男」の登場人物の欧亜混血の娘から。
- マルタ
- 声 - 真山亜子
- 授産施設所長。
- ミキ
- 声 - 矢島晶子
- 9課を抜け出したタチコマが出会った少女。飼い犬・ロッキーを探している。
- 神無月ワタル(かんなづき わたる)
- 声 - 槐柳二
- 映画監督。
- 戸久良エカ(とくら えか)
- 声 - 山本道子
- 戸玖良エレクトロニクス社の社長令嬢。16年前にテロリストに誘拐されるが、東シナ海に浮かんだ廃棄された放射能プラントにて生存しているらしいことが確認される。
- 戸久良エカ似の少女
- 声 - かかずゆみ
- 興国の旅団のリーダー。拉致事件当時の戸久良エカに容姿が酷似している少女。名前、出生等の詳細は不明。戸久良エカを「お母さん」と呼んでいる。
- 榊原(さかきばら)
- 声 - 星野充昭
- 海上保安庁特殊警備隊隊員。戸玖良エカ救出作戦の先遣隊として派遣された4人の内の1人。
- フェム
- 声 - 今井由香
- 南海マフィア所属の女性型戦闘サイボーグ。国際指名手配されている。横瀬の暗殺の為に来日した。左手に多数の硬貨をセットし、ショットガンの様に撃ち出すギミックを持つ。
- 横瀬兼元(よこせかねもと)
- 元数学者。今は大富豪の大物投資家。金に異常な程の執着心があり、自宅の寝室に大量の金の延べ棒を収蔵していた。
- 通称「カラス天狗」。名前の由来は「よこせ、金もっと」。
- パブロ・ザイツェフ
- 声 - 楠見尚己
- 1992年11月29日生まれの38歳。ロシア出身で、現在は日本在住。
- 元UCNMヘビー級チャンピオン。 パラリンピック・ボクシング銀メダリストの格闘家だが、敗北を契機にボクシング界から引退。
- シーモア
- 声 - 高島雅羅
- 荒巻大輔の旧友。英国銀行ワインファンド勤務の女頭取。かつては日本で政治関係の仕事に従事していた。
- 名前の由来はJ.D.サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」のシーモアから。
- 辻崎ユウ(つじさき ゆう)
- 声 - 石井真
- 辻崎英雄の息子。
- クルツコワ・ボスエリノフ
- 声 - 弥生みつき
- ロシア対外情報局の元特殊工作員で、現在はロシアの拉致集団「目隠しイワン」の実行犯。
- 全身義体化しており、一見すると妙齢だが、実年齢は80歳近い老婆。左目に眼帯をしており、彼女の義体には爆弾や銃等、様々な武器が仕込まれている。
- 神崎修三(かんざき しゅうぞう)
- 声 - 小山武宏
- 北方マフィアによる日本人拉致疑惑を否定してきた議員だが、第19話「偽装網に抱かれて / CAPTIVATED」で、自身の娘が拉致された。総理大臣に就任していた時に拉致疑惑を否定しており、メディアに批判され政権を追われた。
- 神崎玲子(かんざき れいこ)
- 声 - 小笠原亜里沙
- 神崎議員の娘。クルツコワ・ボスエリノフにより拉致される。
- フィービー
- 声 - 幸田夏穂
- 厚生労働省に勤務する事務員。トグサの奥さんと外見が酷似しているが別人。
- 名前の由来は「ライ麦畑で捕まえて」の主人公の妹の名前。
- ノギ
- 声 - 中庸助
- 裁判や告発をサポートするNGO団体「ひまわりの会」の代表。麻取が突入した際にトグサによって逃がされるが、待機していた別動隊によって射殺される。
- 大佐(たいさ)
- 声 - 稲葉実
- 海上自衛軍特殊部隊「海坊主」の隊長。
『2nd GIG』に登場[]
個別の11人の関係者[]
- 合田一人(ごうだ かずんど)
- 声 - 西田健
- 内閣情報庁(内庁)戦略影響調査会議代表補佐官。ポセイドン・インダストリアル(旧大日本技研)元職員で、第三次核大戦で被曝した日本の復興を支えた放射能粉塵除去技術(日本の奇跡)を「プロデュース」する。その後防衛局に就職するが落ちこぼれ組であったにも関わらず、ヘッドハンティングされて内庁の代表補佐となる。「個別の11人」の事件において、自分が「英雄」になるのではなく英雄を「プロデュース」することを目的としていた。米帝CIAより、内庁での立場を利用して難民問題を米帝の有利なように取り計らう見返りに、米帝への亡命後の高い地位を約束されており、国内外の情報収集・分析・自衛軍の活動等において数々の非合法な情報操作を指揮する。
- 死線を彷徨う事故に遭遇し、顔の半分に大きな傷跡が残ったが、敢えて義体化せずにそのままにしている。
- ちなみにフルネームの表記が出てきたのは第4話「天敵 / NATURAL ENEMY」の1シーンのみで、エンドロールの声優紹介欄では「ゴーダ」と表記されている。
- 彼は童貞であるが、そのことは個別の11人にも多少関連している。童貞であることを、英雄の資質の一つと考えている。
- 監督の神山健治によれば、キャラクターのイメージは『アマデウス』のサリエリを下敷きにしている。
- 38歳。身長177.5cm。体重68kg。血液型AB型。義体化率16%。(第8話参照)
- クゼ・ヒデオ
- 声 - 小山力也
- 元自衛軍の軍人で、世界有数の造顔作家が手がけた美しい造形の義顔と、耐用年数切れながらPKF仕様の高度な完全義体を有する。
- 2024年、朝鮮半島新義州にPKFの一員として渡った時に遭遇した出来事によって人生に達観し、好みの情報を摂取して踊らされた結果として国が滅びたにも関わらず、その事態に無責任な難民達がクゼを落胆させる。しかし幼少期から全身義体であったために心身の不一致に悩んでいたクゼに多大な生きる希望を与えたのも、出島に招慰される前の難民達であった。そこでクゼは、難民に対する復讐と救済として、「難民の記憶とゴーストをネット上に運び去り、ネットと融合させて新たな生命体として進化しようという思想」を構想し、それを革命という形で実行していく。その後、難民問題を悪化させるために合田が放ったウイルス“個別の11人”に感染し、元々革命の思想を持っていたため発症する。しかし革命の目的達成のために難民のリーダーとして行動することが最善の手段であると考えていたので、“個別の11人”による難民解放という目的達成のための難民攻撃という思想が思想誘導であることに気付き、ウイルスの分離に成功する。健康体となったクゼはハブ電脳を介しておよそ300万人の難民の指導者となり、難民の支持を得るべく、出島難民居住区を日本政府に独立国として認めさせるために核武装するという壮大な構想を提起し、実行していく。しかし難民の記憶とゴーストをネットに運び去り強制的な進化を得るという革命は成功すれば救済となるが、失敗すれば大量殺戮となる。その場合は、かつて人生を達観した時に最も自分自身を失望させた、無責任に孤人の複合体としてネットというインフラを食い潰してきた者達への復讐としての革命となるのだと理論付けている。
- 劇中では片仮名表記だが漢字名表記では「九世 英雄」とされる。
- 13話時点で、身長178cm、血液型B型となっている。
- 表情に拘ったフェイスパーツであり、敢えて顔面に神経ネットワークを定着させるためのマイクロマシンを注入しなかったため、あまり表情筋を動かすことができず、そのことがクゼ追跡の手がかりとなる。口はリンゴを囓る程度なら動くようである。また、自決直前の移動中の会話で「頼む。誰か『個別の11人』を…」と発言した際と最終話にマイクロマシンを射たれ倒れこんだ際には口が動いている。
- 過去に素子と共に航空機事故により重体となった少年とされる。その際死んだと勘違いした素子のために左手しか動かない体で鶴を折り続けた。
- パトリック・シルベストル
- 革命評論家。前作のJ.D.サリンジャーとは異なり、架空の人物である。五月革命に遭遇したことで革命指導者への憧れを掻き立てられ、歴史的な革命の流れについての考察9編と自身の遭遇した五月革命についての評論1編の計10編を「初期革命評論集」として出版している。発表当初は大きな話題とはならなかったが、その後熱狂的な個別主義者達の聖典となってゆく。
- 彼の思想は「ただ一度の人生を革命指導者として生きるなら、それは至高のものとして昇華する。英雄の誕生はその死を持って完結し、永遠を得る。」というものである。 事実、彼はルーマニア革命に身を投じその生涯を終えている。
その他の登場人物[]
- ヒララ
- 声 - 田中敦子
- 高級娼婦。草薙素子のデコット。
- ギノ
- 声 - 平田広明
- 片倉会長の専属ティルトローター操縦士。戦時中に悪質な性病に侵され下半身を義体化している傷痍戦闘サイボーグ。
- 片倉(かたくら)
- 声 - 西村知道
- 3大ネットワークの一つJBNNの会長。
- 田所ツトム(たどころ つとむ)
- 声 - 水鳥鉄夫
- 元経団連会長。薬島元幹事長の不正資金の一部を隠していた。ガイノイドの愛好者で、一流デザイナーにオートクチュールさせたガイノイドを多数所有している。
- 三橋タカシ(みはし たかし)
- 声 - 乃村健次
- ±橋文也事務所のルポライター。
- コタン・カンジ
- エネルギー省脅迫の嫌疑がかけられていたが、身柄を確保される前に遺体で発見された全身義体の男。
- アサギ・ルリコ
- 声 - 林原めぐみ
- 東京で恋人コタン・カンジの行方を探していた女性。難民に襲われそうになったところを、トグサに救出された。
- ウォン・チューレン
- 台湾出身の国際的テロリスト。名前のみ登場。
- カワシマ・ショー
- 個別の11人。南陽新聞脅迫事件の容疑者で元自衛官。内庁の情報操作により、ウォン・チューレンと間違われ公安1課に暗殺される。
- シズノ・ユカリ
- 新浜市立病院の看護士。イズミ・カツヒコに執拗に復縁を迫られ殺された女性。
- イズミ・カツヒコ
- 声 - 川田紳司
- シズノ・ユカリを射殺し、彼女を助けようとしたトグサに逮捕された男。
- ウエダ
- 声 - 上田祐司
- シズノ・ユカリ殺害事件で登場した元検事の弁護士。義体関係の訴訟問題で荒稼ぎしている。
- 牢記物店の店主
- 声 - 谷育子
- 詳細は不明。「牢記物店」自体が実在するのかすら不明。
- ±橋文也(どばし ふみや)
- 声 - 保村真
- 土橋でもなく士橋でもなく±橋。個別の11人ウィルスに感染していたジャーナリスト。
- 伝説(でんせつ)
- 人気電脳ラッパー。難民の若者達にとっての精神的支柱。自爆テロなどを扇動していた。個別の11人の1人によって殺される。
- カワシマ・カオリ
- 声 - 沢海陽子
- パズの行きつけのバーのママの義体を乗っ取った女性。かつてパズとつき合っており、「同じ女とは2度寝ない」が理由で別れたパズに、彼そっくりの義体を使って復讐を行なう。
- ミニミ
- 声 - 志村知幸
- サイトーやアズマとポーカーをやっていた警察官。
- 国連軍兵士
- サイトーの話に出てきた兵士達。メキシコでイシカワ、素子、バトーと共に小型の戦術核兵器を輸送していたが、素子達以外全員サイトーに狙撃される。
- 米帝 / ロッド軍曹(声 - 藤原啓治)、マザー伍長(声 - 松尾まつお)、ジンジャー衛生兵(声 - 杉山大)、イギリス / スノー(声 - 竹田雅則)、ピクルス
- 有須田(あすだ)
- 声 - 土師孝也
- タチコマの開発者。後に国外への亡命を図るが、公安9課によって阻止される。
- チャイ
- 声 - 高山みなみ
- 台湾で素子が出会った難民の少年。クゼに憧れており彼をロウと呼んでいた。仲間の少年達と組んで、動物のフィギュアに似せたコカインを扱っている。
- 小傑(しゃおじえ)
- 声 - 望月健一
- 台湾の新興やくざ。コカインを盗んだチャイを殺そうとした。
- 老板(らおばん)
- 声 - 納谷悟朗
- 台湾のマフィア「ホアンロン」の長。
- アンジェリカ
- 声 - 堀勝之祐
- 「天使の羽」と呼ばれている国際的テロリスト。先進国首脳会談を標的にした爆弾テロを数回起こしており、犯行前後に義体を全て換装しているため、彼に関する手がかりはほとんど無かった。
- テレジア
- 声 - 林原めぐみ
- ベルリンに住んでいるアンジェリカの娘。盲目で車椅子に乗っている。
- ナリタ・アカネ
- 声 - 伊藤静
- 出島内部にある派出所勤務のアンドロイドの婦警。素子にハッキングされる。
- クロルデン
- 素子と共に根室上陸工作戦に参加した凄腕のハッカーで、内閣情報庁の前身である内閣報道庁を退官してからはフリーの情報屋となっていた。今回の情報を得ようと素子が択捉に会いに行くが、直前に内庁側の攻性防壁で殺害されていた。『攻殻1』に登場した同名キャラをモチーフとするが、「フェラーリより高価なお人形(セクサロイド)」を薄暗く小汚い部屋にはべらせていたのは同様ながら、フロッピーディスクなど古臭い技術に対する偏愛のような性格が追加されている。
- ボリス・ジャブロフ
- 元ロシア軍仕官で、現在はマフィア。ロシアからプルトニウムを持ち出し択捉に入ったという情報が9課に入る。後に加賀崎と共に遺体で発見される。
- 加賀崎(かがざき)
- 佐川電子の社長。プルトニウム売買に関与していたがジャブロフとその部下と共に遺体で発見される。『攻殻1』では元北端特務課長二佐。ソ連のマーロフ将軍と共謀して互いに公金を横領していた。
- コイル
- 声 - 長島雄一
- クゼとのプルトニウム取引のために現われた、脳を焼かれたリモート義体。『攻殻1』にもソ連が日本に潜入させた工作員として登場、フルネームはコイル・クラスノフ。頭部に真空管らしきものを装着していた。『攻殻1』では尾行していた矢野を殺し、最後はバトーに射殺される。
『S.S.S.』に登場[]
- コシキタテアキ
- 声 - 内田夕夜
- 『S.S.S.』に登場する総務省官僚。聖庶民救済センターの職員。官僚一族の出身で大学卒業と共に総務省に入省。2年前ソリッド・ステート・システムを一人で構築した。
- 宗井仁(むねい ひとし)
- 声 - 石田圭祐
- 『S.S.S.』に登場する衆議院議員。救済センターの実質的トップ。傲岸不遜な確信犯。聖庶民救済センターの設立にも関わった。純血の日本人による支配階級の形成を公約に掲げている反動保守のナショナリスト。外務省に影響力を持つ。電脳化はしておらず、手を義体化することで補っている。
- カ・ルマ
- シアク共和国の指導者にして将軍。軍事独裁政権が崩壊し、6ヵ国協議の結果日本が亡命を受け入れ、亡命後は外部との通信を遮断された孤島で幽閉状態に置かれていた。シアク共和国が崩壊した際報復テロを起こすと明言。日本で天然痘を仕込んだMM(マイクロマシン)ウイルスを使用したテロを計画していた。しかし、公安9課が事情聴取を行う為幽閉先に突入した際には既に死亡していた。
- カ・ゲル
- 声 - 天田益男
- カ・ルマの長男。祖国での階級は大佐。物語冒頭、新浜空港で立てこもり事件を起こし、「傀儡廻が来る」と謎の言葉を残して自殺する。
- マ・シャバ
- 声 - 魚建
- 表向きはサイボーグ総合病院の院長だが、シアク共和国の特殊工作員という裏の顔を持っている。テロに使用するためのマイクロマシンや、多脚戦車(火器未搭載)を自身の病院に保管していた。
- ラジ・プート
- 声 - 岩尾万太郎
- シアク共和国の特殊工作員。故国での階級は中尉で、カ・ゲルの親衛隊長も務めていた。特A級スナイパーで、サイトーと同じく「鷹の目」を使い、狙撃を行う。なお、義体化した目と腕は、サイトーとは逆。
- 中村(なかむら)
- 声 - 玄田哲章
- 外務省条約審議部(通称:公安6課)部長。映画版第1作にも登場。『S.S.S.』では、傀儡回しを暗殺者として雇い、シアク共和国軍事政権の指導者、カ・ルマ将軍の暗殺を指示した。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 『2nd GIG』第14話「左眼に気をつけろ POKER FACE」より
- ↑ 『2nd GIG』第22話より
- ↑ 映画版において同じエピソードが存在するが、映画版には登場しないボーマに代わり、バトーがイシカワと組んで追跡している。
- ↑ 『2nd GIG』第13話「顔 / MAKE UP」より
- ↑ このギミックは原作1巻から登場しており、電脳化していない人間が高速で端末に入力するためにも使用されている。
- ↑ 6.0 6.1 『2nd GIG』第23話より
- ↑ 『2nd GIG』第1話「再起動」より
- ↑ ホビージャパン「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG ヴィジュアルブック」より。
関連項目[]
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